記念式典 11:00~11:50
100余名の方々の参加のもと絆の会の歩みをふりかえり、この節目から新たに進んでいくために、、記念式典を開催しました。
初めに、主催者を代表して土井まゆみ理事長より挨拶があり、絆の会を支えてくださり貢献してくださった9名の方々に、感謝状と心ばかりの記念品を贈りました。
社会福祉法人絆の会法人化20周年
(りんどう会通算35周年)記念事業
もくじ
1.目的
- (1)4本柱(当事者、家族、ボランティア、職員)の結束を深め、希望ある未来を描く
今までの活動の振り返り、現在の活動の様子、そしてこれから取り組みたいことを4本柱で共有する。 - (2)職員の士気を高める
絆の会が大事にしている理念を再確認し、職員一人ひとりが前向きになれる機会とする。 - (3) 関係者への感謝を表する
日頃からお世話になっている関係者に対して、日頃の感謝を表し伝えるとともに今後も引き続きの協力をお願いする。
2.実施期間
2023年4月~2024年3月記念式典と講演及びシンポジウムは2023年10月7日
3.実施の方法
所長会で事業の内容を検討、その後利用者・家族・ボランティア・職員で実行委員会を組織し、会全体で取り組む。4.事業の内容
(1)20周年記念式典 長野市若里市民文化ホール
〈ホールにて〉社会福祉法人絆の会の事業の発展、増進に寄与、貢献された個人への表彰(9名)
(2)20周年記念講演・シンポジウム 長野市若里市民文化ホール
〈ホールにて〉第1部 講演「わたしの『好き』を実現しよう~障害者権利条約とともに歩む絆の会~」
講師 藤井克徳氏(きょうされん専務理事・NPO法人日本障害者協議会代表)
第2部 シンポジウム「4本柱が描く希望の持てる未来」
シンポジスト 福島 龍珠氏(絆の会当事者会「ひまわりの会」役員)
山越つむ枝氏(絆の会家族会会長)
藤倉 公代氏(絆の会ボランティア)
中澤 信氏(悠友ハウス・悠友ハウス就労支援センター所長)
進行 土井まゆみ氏(社会福祉法人絆の会理事長)
助言者 藤井 克徳氏(きょうされん専務理事・NPO法人日本障害者協議会代表)
第3部 ステージ発表
絆の会合唱団による合唱
みんなで踊ろう♪「ジャンボリミッキー」
写真スライドショー「語り合い 学びあい 未来へ伝えよう」
〈ホワイエにて〉
- 絆の会自主製品、他法人及び近隣の事業所の自主製品の販売
- 絆の会家族会による野菜販売
- 絆の会ボランティアによるコーヒー販売
- 東日本大震災の被災地支援(きょうされんを通して東北の事業所の自主製品販売)
- 藤井克徳氏の書籍販売
- 長野県共同募金会の募金ブースの設置
- 和田登氏の書籍の無料提供
- 作品展示「4本柱が輝く作品展」
- イラストコンテストの開催
〈周知方法〉
- チラシ配布(利用者・家族・ボランティア・職員・関係機関等)
- 新聞記事への掲載(週刊長野/長野市民新聞)
- 会報(ハートレター絆/リーフ通信)への掲載
〈当日〉
- 日時:2023年10月7日(土)11:00~16:30 会場:長野市若里市民文化ホール 来場者数:270人
記念式典の報告
土井理事長挨拶
また、お忙しい中駆けつけてくださった4名の来賓の方々を代表し、長野市障害福祉課長 穂苅修利 様からお祝いの言葉をいただきました。
式典を通じ、絆の会が当事者、家族、ボランティア、職員の4本柱が結束して精神保健福祉の向上を目指してきたこと、中でも長きにわたりたくさんのボランティアに支えられてきたことに感慨を深くし、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
基調講演・シンポジウムの報告
基調講演・シンポジウム 13:15~15:30
基調講演は、きょうされん専務理事であり、日本を代表する障害福祉運動のリーダーである藤井克徳氏を講師としてお招きした。「絆の会が法人化するときには、みんなの共通の願いがあり、そこにはきっとエネルギーがたくさんあったが、これを維持していくのはとても難しい。しかし、『節目』というのは不思議な力がある。何かあったら絆の会へ行こう。そこへ行けば仲間がいる。絆の会らしさを今こそ磨きをかけよう、とエールをくださいました。
藤井克徳氏による基調講演
また障害者権利条約や総括所見についてもとてもわかりやすくお話をしていただきました。権利条約が掲げている社会にはまだ日本は程遠いが、障害のある人たちの願いを実現するためには、まずは多くの人が障害者権利条約について関心を寄せて学んでいくことが大切とのお話がありました。
後半は「4本柱が描く希望の持てる未来」をテーマにシンポジウムが行われました。きょうされん専務理事藤井克徳氏を助言者に、土井理事長が進行役で、シンポジストとして4本柱にそれぞれの立場で描く私たちの明るい未来、希望の持てる未来について語っていただきました。当日を迎えるにあたり、それぞれの立場で話し合うことを大切にして準備を進めてきました。利用者は各事業所メンバー会やひまわりの会で、家族は家族会の中で、ボランティアは絆カフェ、そして職員は所長会を中心にそれぞれの夢や希望について話し合いを重ねてきました。
当日は、シンポジストの利用者からは「意見をなかなか言えない人も話ができるようなひまわりの会にしたい」、家族からは「家族同士のつながりを大切にして、私自身が自分の人生を楽しみたい」、ボランティアからは「好きだからボランティアを続けてこられた。無理をせずに支え合いながら人生の友でいたい」、そして職員からは「利用者の可能性を信じることが出発点。4本柱がこれからも尊重し合える絆の会でありたい」などお話していただきました。
希望の持てる未来について語ったシンポジウム
ステージ発表の報告
メンバー、家族、ボランティア、スタッフの自己表現の場として合唱をダンスのステージ発表を行いました。 合唱は絆の会合唱団による、「おくりもの」「にんげんっていいな」「きみの笑顔すてきだから」そして最後に手話ダンスを入れて「翼をください」の発表でした。
オープニングの「おくりもの」は「ぼくの歌きいてよ、ぼくと一緒に手をつなごうよ」とみんなに呼びかけている歌ですが、メンバーさんのソロがあり、メッセージがより一層伝わりました。
絆の会合唱団の演奏
ダンスを踊り終え、
達成感に満ちて
ダンスは「ジャンボリミッキ―」の音楽に合わせて全員で踊り、ステージでは、メンバーを中心としたダンスチームが会場を盛り上げました。ミッキ―マウスの耳のカチューシャを付けたり、侍のかつらや赤いスカートにリボンをつけたメンバー。一生懸命に踊るメンバーの笑顔、恥ずかしがり屋と思っていたメ ンバーがいきいきと自己表現する姿がとても素敵でした。
最後に流れたエンドロールは、各事業所で画用紙に書いたメッセージを持った写真とバックミュージックにSMAPの「オレンジ」が流れました。曲は、絆の会のテーマカラー、オレンジ色からメンバーが選びました。事業所の様子と共にメンバー、家族、ボランティア、スタッフの笑顔が輝いていました。
ホワイエの販売や展示の報告
会場で販売を行うにあたり、実行委員会では皆で話し合って準備を進めてきました。「何がお客様に喜んでもらえますかね」、「野菜はたくさん集まるかしら」、「今年も喫茶のコーヒーで楽しく集まりたいですね」など意見を交わしながら、売るものや配置を考え当日を迎えました。開場後は記念事業の先駆けとして、まずは販売と展示コーナーに来客者をお迎えしました。例年の絆フェスタと同様に様々な商品を販売するなかで、会場のあちらこちらで賑わいと笑顔が溢れ、無事に始まったことにホッと一安心です。
ボランティアによる
喫茶りんどうが復活
法人の事業所以外にも、芹田小学校さまをはじめ多くの団体さまの参加をいただき、生徒さんや他法人の皆さんが一生懸命にしかも楽しく接客されていました。次回も参加希望されたい声をいくつもいただき、本当に有り難いことです。
作品展示
どれも素敵な作品ばかり
展示では、事前に募集していた当事者の皆さんが描いたイラストのコンテストや、当事者・家族・ボランティア・職員それぞれの作品を一堂に会して展示を行いました。コンテストで選ばれた作品は、悠友ハウスの印刷事業でクリアファイルになり、作品を描いたご本人たちの喜びもひとしおです。また、オレンジ若里に縁の深い和田登さんから寄贈して頂いたご著書を紹介させていただきました。それぞれの作品を、ゆっくり鑑賞する良い機会になりました。
5.準備の様子
当日までの準備の様子は こちら のページをご覧ください。